谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 なぜかと云って、庄造は彼女と反対に、人一倍上気せ性なのである。 分けても足が熱いと云って、冬でも少し布団の裾へ爪先を出すくらいにしないと、寝られない男なのである。 だから湯たんぽで暖めてある布団へ這入ることを嫌って、五分と辛抱していなかった。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア