寝付かれないものとあきらめてしまって、電燈を付けて、妹から借りた先月号の「主婦之友」を、横向きに臥ながら読み出したのが、ちょうど夜中の一時であったが、それから間もなく、遠くの方からざあッと云う音が近寄って来て、直きにざあッと通り過ぎて行くのが聞えた。
おや、時雨かな、と思っていると、又ざあッとやって来て、屋根の上を通る時分には、パラパラと疎らな音を落して、忍び足に消えて行く。
暫くすると、又ざあッとやって来る。
寝付かれないものとあきらめてしまって、電燈を付けて、妹から借りた先月号の「主婦之友」を、横向きに臥ながら読み出したのが、ちょうど夜中の一時であったが、それから間もなく、遠くの方からざあッと云う音が近寄って来て、直きにざあッと通り過ぎて行くのが聞えた。
おや、時雨かな、と思っていると、又ざあッとやって来て、屋根の上を通る時分には、パラパラと疎らな音を落して、忍び足に消えて行く。
暫くすると、又ざあッとやって来る。