「お前、きっとお腹減ってるやろけど、今夜はもう遅いよってにな。
―――台所捜したら何なとあるやろ思うけど、ま、仕方ない、此処わての家と違うよってに、明日の朝まで待ちなされや。
彼女は一と言一と言に頬ずりをしてから、漸うリリーを下に置いて、忘れていた窓の戸締まりをし、座布団で寝床を拵えてやり、あの時以来まだ押入に突っ込んであったフンシを出してやりなどすると、リリーはその間も始終後を追って歩いて、足もとに絡み着くようにした。
「お前、きっとお腹減ってるやろけど、今夜はもう遅いよってにな。
―――台所捜したら何なとあるやろ思うけど、ま、仕方ない、此処わての家と違うよってに、明日の朝まで待ちなされや。
彼女は一と言一と言に頬ずりをしてから、漸うリリーを下に置いて、忘れていた窓の戸締まりをし、座布団で寝床を拵えてやり、あの時以来まだ押入に突っ込んであったフンシを出してやりなどすると、リリーはその間も始終後を追って歩いて、足もとに絡み着くようにした。