蘆屋の家は浜まで五六丁の距離だったから、砂を得るには便利であったが、この阪急の沿線からは、海は非常に遠いのである。
尤も最初の二三回は、普請場の砂があったお蔭で助かったけれども、生憎近頃は何処にも砂なんかありはしない。
そうかと云って、砂を換えずに放っておくと、とても臭気が激しくなって、しまいに階下へまで匂って来るので、妹夫婦が嫌な顔をする。
蘆屋の家は浜まで五六丁の距離だったから、砂を得るには便利であったが、この阪急の沿線からは、海は非常に遠いのである。
尤も最初の二三回は、普請場の砂があったお蔭で助かったけれども、生憎近頃は何処にも砂なんかありはしない。
そうかと云って、砂を換えずに放っておくと、とても臭気が激しくなって、しまいに階下へまで匂って来るので、妹夫婦が嫌な顔をする。