谷崎潤一郎 『猫と庄造と二人のおんな』 「これ、見て御覧、―――」 夫婦の居間になっている奥の六畳の押入を開けると、下の段の隅ッこの、柳行李と用箪笥の隙間の暗い穴ぼこになった所に、紅くもくもくかたまっているものが見える。 「あすこにあるのん、何や思いなはる。 谷崎潤一郎の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア