彼がつくばっている叢の前の方に、葛の葉が一杯に繁っていて、その葉の中でときどきピカリと光るものがあるのは、多分夜露の玉か何かが遠くの方の電燈に反射しているせいなのだけれども、そうと知りつつ、その度毎に猫の眼か知らんとはっと胸を躍らせた。
………あ、リリーかな、やれ嬉しや!
そう思った途端に動悸が搏ち出して、鳩尾の辺がヒヤリとして、次の瞬間に直ぐ又がっかりさせられる。
彼がつくばっている叢の前の方に、葛の葉が一杯に繁っていて、その葉の中でときどきピカリと光るものがあるのは、多分夜露の玉か何かが遠くの方の電燈に反射しているせいなのだけれども、そうと知りつつ、その度毎に猫の眼か知らんとはっと胸を躍らせた。
………あ、リリーかな、やれ嬉しや!
そう思った途端に動悸が搏ち出して、鳩尾の辺がヒヤリとして、次の瞬間に直ぐ又がっかりさせられる。