おりんの経験だと、福子はいつも今津の家へ行って来た当座、つまり懐にお小遣のある五六日か一週間のあいだと云うものは、きまって機嫌がいいのである。
このあいだに彼女は盛んに無駄使いをして、活動や歌劇見物などにも、二度ぐらいは庄造を誘って行く。
従って夫婦仲も睦じく、至極円満に治まっているのだが、一週間目あたりからそろそろ懐が淋しくなって、一日家でごろごろしながら、間食いをしたり雑誌を読んだりするようになり出すと、ときどき亭主に口叱言を云う。
おりんの経験だと、福子はいつも今津の家へ行って来た当座、つまり懐にお小遣のある五六日か一週間のあいだと云うものは、きまって機嫌がいいのである。
このあいだに彼女は盛んに無駄使いをして、活動や歌劇見物などにも、二度ぐらいは庄造を誘って行く。
従って夫婦仲も睦じく、至極円満に治まっているのだが、一週間目あたりからそろそろ懐が淋しくなって、一日家でごろごろしながら、間食いをしたり雑誌を読んだりするようになり出すと、ときどき亭主に口叱言を云う。