ありていに云うと、あの晩庄造はあの提灯を自転車の先にぶら下げて帰って、福子に見咎められないように、物置小屋の棚の上に押し上げて置いたのであるが、お袋には見当がついていた筈だから、出して渡してやったのかも知れない。
だが国粋堂は、いつでもいいようにと云っていながら、何で取り返しに来たのだろう。
まさかあんな古提灯が惜しいこともあるまいに、この辺についででもあったのだろうか、それとも二十銭を借りっ放しにされたのが、腹が立ったのだろうか。
ありていに云うと、あの晩庄造はあの提灯を自転車の先にぶら下げて帰って、福子に見咎められないように、物置小屋の棚の上に押し上げて置いたのであるが、お袋には見当がついていた筈だから、出して渡してやったのかも知れない。
だが国粋堂は、いつでもいいようにと云っていながら、何で取り返しに来たのだろう。
まさかあんな古提灯が惜しいこともあるまいに、この辺についででもあったのだろうか、それとも二十銭を借りっ放しにされたのが、腹が立ったのだろうか。