それに私は山人のように生一本な江戸ッ児を以て終始する人間ではない。
江戸ッ児でありながら、多分に反江戸的なところもあるから、しまいには山人の御機嫌を損じて破門されるか、自分の方から追ん出て行くかしただろうと思う。
秋声老人は、「僕は実は紅葉よりも露伴を尊敬していたのだが、露伴が恐ろしかったので紅葉の門に這入ったのだ」といっていたが、同じ紅葉門下でも、その点鏡花は秋声と全く違う。
それに私は山人のように生一本な江戸ッ児を以て終始する人間ではない。
江戸ッ児でありながら、多分に反江戸的なところもあるから、しまいには山人の御機嫌を損じて破門されるか、自分の方から追ん出て行くかしただろうと思う。
秋声老人は、「僕は実は紅葉よりも露伴を尊敬していたのだが、露伴が恐ろしかったので紅葉の門に這入ったのだ」といっていたが、同じ紅葉門下でも、その点鏡花は秋声と全く違う。