たびたびその手を食わされた経験を持っている鏡花は、だから予め警戒して、「君、これは僕が喰べるんだからそのつもりで」と、鍋の中に仕切りを置くことにしているのだが、私は話に身が入ると、ついうっかりと仕切りを越えて平げてしまう。
「あッ、君それは」と、鏡花が気がついた時分にはもう遅い。
その時の鏡花は何ともいえない困った情ない顔をする。
たびたびその手を食わされた経験を持っている鏡花は、だから予め警戒して、「君、これは僕が喰べるんだからそのつもりで」と、鍋の中に仕切りを置くことにしているのだが、私は話に身が入ると、ついうっかりと仕切りを越えて平げてしまう。
「あッ、君それは」と、鏡花が気がついた時分にはもう遅い。
その時の鏡花は何ともいえない困った情ない顔をする。