その時の鏡花は何ともいえない困った情ない顔をする。
私は相済まなくもあるが、その顔つきがまたおかしくて溜らないので、時にはわざと意地悪をして喰べてしまうこともあった。
その鳥屋でもそうであったが、芥川は鏡花が抱き胡坐をしているのに眼をつけて、「抱き胡坐をする江戸ッ児なんてあるもんじゃないな」といっていた。
その時の鏡花は何ともいえない困った情ない顔をする。
私は相済まなくもあるが、その顔つきがまたおかしくて溜らないので、時にはわざと意地悪をして喰べてしまうこともあった。
その鳥屋でもそうであったが、芥川は鏡花が抱き胡坐をしているのに眼をつけて、「抱き胡坐をする江戸ッ児なんてあるもんじゃないな」といっていた。