その鳥屋でもそうであったが、芥川は鏡花が抱き胡坐をしているのに眼をつけて、「抱き胡坐をする江戸ッ児なんてあるもんじゃないな」といっていた。
人も知る通り鏡花は金沢人だけれども、平素江戸ッ児がっていた人である。
鏡花の大作家であることについては、芥川も私も無論異存はなかったけれども、江戸ッ児という感じには遠い人であることにも、二人とも異論はなかった。
その鳥屋でもそうであったが、芥川は鏡花が抱き胡坐をしているのに眼をつけて、「抱き胡坐をする江戸ッ児なんてあるもんじゃないな」といっていた。
人も知る通り鏡花は金沢人だけれども、平素江戸ッ児がっていた人である。
鏡花の大作家であることについては、芥川も私も無論異存はなかったけれども、江戸ッ児という感じには遠い人であることにも、二人とも異論はなかった。