人も知る通り鏡花は金沢人だけれども、平素江戸ッ児がっていた人である。
鏡花の大作家であることについては、芥川も私も無論異存はなかったけれども、江戸ッ児という感じには遠い人であることにも、二人とも異論はなかった。
肌合いの相違というものは仕方のないもので、東京生れの作家の中には島崎藤村を毛嫌いする人が少くなかったように思う。
人も知る通り鏡花は金沢人だけれども、平素江戸ッ児がっていた人である。
鏡花の大作家であることについては、芥川も私も無論異存はなかったけれども、江戸ッ児という感じには遠い人であることにも、二人とも異論はなかった。
肌合いの相違というものは仕方のないもので、東京生れの作家の中には島崎藤村を毛嫌いする人が少くなかったように思う。