私の方からも西片町の彼の家をしばしば訪ねた覚えはあるが、彼は決してお上り下さいとはいわなかった。
玄関の板の間に座布団を出して私を坐らせ、自分は畳の方にいて、通せん坊をするように膝を乗り出して話を聞く。
時にはそんな風にして一時間以上もしゃべり続ける。
私の方からも西片町の彼の家をしばしば訪ねた覚えはあるが、彼は決してお上り下さいとはいわなかった。
玄関の板の間に座布団を出して私を坐らせ、自分は畳の方にいて、通せん坊をするように膝を乗り出して話を聞く。
時にはそんな風にして一時間以上もしゃべり続ける。