今になって考えて見ると、私の方にも随分落度はあった。
「高師直」という小説を二回続きで『中央公論』へ出してもらった時だった。
第二回目の原稿――それも実は第一回分と一緒に出すはずだったが遅れたのだ――が、ひどく遅れて、締切間際になっても、日に五枚七枚とぼつりぼつりしか出せなかった。
今になって考えて見ると、私の方にも随分落度はあった。
「高師直」という小説を二回続きで『中央公論』へ出してもらった時だった。
第二回目の原稿――それも実は第一回分と一緒に出すはずだったが遅れたのだ――が、ひどく遅れて、締切間際になっても、日に五枚七枚とぼつりぼつりしか出せなかった。