と、徹頭徹尾こんな書きぶりで、約二十枚ぐらいの長さにわたって書き続けているのだが、煎じ詰めれば上に引用したような言葉に尽きる。
つまり相手に腹を立てさせるのを目的にして漫罵を連ねているのである。
「あんなスキマだらけな乱暴な書き方をしないでも、もう少し書きようがあったではありませんか」と、或る時私が長江にいうと、「いや、議論を吹ッかける場合には、わざとスキマを拵えて置く方がいいんです、そうしないと敵が乗って来ないんです」といっていたが、なるほど評論家にはそういう心得が必要なのかなと、感心したことがあった。