客は無遠慮に盆の上の西瓜の種をつまみながら、と云つてそれを噛むでもなく、じろじろ金花を眺めてゐたが、やがて又妙な手真似まじりに、何か外国語をしやべり出した。
その意味も彼女にはわからなかつたが、唯この外国人が彼女の商売に、多少の理解を持つてゐる事は、朧げながらも推測がついた。
支那語を知らない外国人と、長い一夜を明す事も、金花には珍しい事ではなかつた。
客は無遠慮に盆の上の西瓜の種をつまみながら、と云つてそれを噛むでもなく、じろじろ金花を眺めてゐたが、やがて又妙な手真似まじりに、何か外国語をしやべり出した。
その意味も彼女にはわからなかつたが、唯この外国人が彼女の商売に、多少の理解を持つてゐる事は、朧げながらも推測がついた。
支那語を知らない外国人と、長い一夜を明す事も、金花には珍しい事ではなかつた。