芥川龍之介 『南京の基督』 彼女は慌しい手を延べて、大切な十字架を拾ひ上げた。 その時何気なく十字架に彫られた、受難の基督の顔を見ると、不思議にもそれが卓の向うの、外国人の顔と生き写しであつた。 「何でも何処かで見たやうだと思つたのは、この基督様の御顔だつたのだ。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア