芥川龍之介 『南京の基督』 そればかりか現に卓の上には、西瓜の種が散らばつた中に、小さな真鍮の十字架さへ、鈍い光を放つてゐた。 金花は眩い眼をしばたたいて、茫然とあたりを見まはしながら、暫くは取り乱した寝台の上に、寒さうな横坐りを改めなかつた。 「やつぱり夢ではなかつたのだ。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア