芥川龍之介 『葱』 お君さんはいくら大人じみていても、十六とか十七とか云う少女である。 しかも芸術的感激に充ち満ちている少女である。 着物を雨で濡らす心配があるか、ライン河の入日の画端書に感嘆の声を洩らす時のほかは、滅多に雲の影などへ心を止めないのも不思議ではない。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア