芥川龍之介 『葱』 その八百屋の前を通った時、お君さんの視線は何かの拍子に、葱の山の中に立っている、竹に燭奴を挟んだ札の上へ落ちた。 札には墨黒々と下手な字で、「一束四銭」と書いてある。 あらゆる物価が暴騰した今日、一束四銭と云う葱は滅多にない。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア