芥川龍之介 『葱』 あらゆる物価が暴騰した今日、一束四銭と云う葱は滅多にない。 この至廉な札を眺めると共に、今まで恋愛と芸術とに酔っていた、お君さんの幸福な心の中には、そこに潜んでいた実生活が、突如としてその惰眠から覚めた。 間髪を入れずとは正にこの謂である。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア