芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 思へば冥加な盗つ人だ。 色の浅黒い、小肥りに肥つた男は、相手に猪口を返しながら、思ひの外しんみりとかう云つたが、やがて何か思ひついたらしく、大様に膝を進めると、急に晴々した微笑を浮べて、 「ぢや聞きねえ。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア