芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 御笠に御合羽は此処にありと――どうも大した盗つ人ださうでげすな。 ――へい、唯今御勘定を致しやす。 番頭のやつはてれ隠しに、若え者を叱りながら、そこそこ帳場の格子の中へ這入ると、仔細らしく啣へ筆で算盤をぱちぱちやり出しやがつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア