したがって褒貶の私意を寓しては自家撞着の窮地に陥いります。
ことに作以外の実際において、約束的にせよ善に与し悪を忌み、美を愛し、醜を嫌うものが、単に作物の上においてのみ矛を逆まにして悪を鼓吹し、醜を奨励する態度を示すのは、ただに標準を誤まるのみならず、誤まった標準を逆に使用している点において二重の自殺と云われても仕方がありますまい。
書籍を買う条件で国から為替を取り寄せて、これを別途に支弁するからが、すでに間違っているのに、使い道もあろうに身を持ち崩すために使い果したとあっては、申し訳が立つ立たないの段ではありません、頭のよくない人だと云われても仕方があるまいと思います。