母も、――母は彼の体の為に、土いぢりの過ぎるのを惧れてゐた。
次男はそれでも剛情に、人間と自然とへ背を向けながら、少しづつ庭を造り変へて行つた。
その内に或雨上りの朝、彼は庭へ出かけて見ると、蕗の垂れかかつたせんげの縁に、石を並べてゐる廉一を見つけた。
母も、――母は彼の体の為に、土いぢりの過ぎるのを惧れてゐた。
次男はそれでも剛情に、人間と自然とへ背を向けながら、少しづつ庭を造り変へて行つた。
その内に或雨上りの朝、彼は庭へ出かけて見ると、蕗の垂れかかつたせんげの縁に、石を並べてゐる廉一を見つけた。