それ以来廉一は、外へも出ずにせつせと叔父の手伝ひをし出した。
――次男は又甥を慰める為に、木かげに息を入れる時には、海とか東京とか鉄道とか、廉一の知らない話をして聞かせた。
廉一は青梅を噛じりながら、まるで催眠術にでもかかつたやうに、ぢつとその話に聞き入つてゐた。
それ以来廉一は、外へも出ずにせつせと叔父の手伝ひをし出した。
――次男は又甥を慰める為に、木かげに息を入れる時には、海とか東京とか鉄道とか、廉一の知らない話をして聞かせた。
廉一は青梅を噛じりながら、まるで催眠術にでもかかつたやうに、ぢつとその話に聞き入つてゐた。