芥川龍之介 『ピアノ』 わたしは多少無気味になり、もう一度足を早めようとした。 その時わたしの後ろにしたピアノは確かに又かすかに音を出した。 わたしは勿論振りかへらずにさつさと足を早めつゞけた、湿気を孕んだ一陣の風のわたしを送るのを感じながら。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア