龍村さんの帯地の多くは、その独特な経緯の組織を文字通り縦横に活かした結果、蒔絵の如き、堆朱の如き、螺鈿の如き、金唐革の如き、七宝の如き、陶器の如き、乃至は竹刻金石刻の如き、種々雑多な芸術品の特色を自由自在に捉へてゐる。
が、私の感服したのは、単にそれらの芸術品を模し得た面白さばかりではない。
もしその以外に何もなかつたなら、近来諸方に頻出する、油絵具を使はない洋画同様な日本画の如く、私は唯好奇心を動かすだけに止まつたであらう。
龍村さんの帯地の多くは、その独特な経緯の組織を文字通り縦横に活かした結果、蒔絵の如き、堆朱の如き、螺鈿の如き、金唐革の如き、七宝の如き、陶器の如き、乃至は竹刻金石刻の如き、種々雑多な芸術品の特色を自由自在に捉へてゐる。
が、私の感服したのは、単にそれらの芸術品を模し得た面白さばかりではない。
もしその以外に何もなかつたなら、近来諸方に頻出する、油絵具を使はない洋画同様な日本画の如く、私は唯好奇心を動かすだけに止まつたであらう。