芥川龍之介 『女体』 細君は、裸のまま、さっきから楊の方へ顔を向けて、安らかな寝息を立てているのである。 楊は、その虱ののろくさい歩みを眺めながら、こんな虫の世界はどんなだろうと思った。 自分が二足か三足で行ける所も、虱には一時間もかからなければ、歩けない。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア