芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 須世理姫はかう云つて、やつと身を起した素戔嗚に、遠い国の若者を引き合はせた。 若者は眉目の描いたやうな、肩幅の広い男であつた。 それが赤や青の頸珠を飾つて、太い高麗剣を佩いてゐる容子は、殆ど年少時代そのものが目前に現れたやうに見えた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア