すると須世理姫と葦原醜男とが、まるで塒を荒らされた、二羽の睦じい小鳥のやうに、倉皇と菅畳から身を起した。
彼は苦い顔をしながら、のそのそ部屋の中へ歩を運んだが、やがて葦原醜男の顔へ、じろりと忌々しさうな視線をやると、
「お前は今夜此処へ泊つて、舟旅の疲れを休めて行くが好い。
すると須世理姫と葦原醜男とが、まるで塒を荒らされた、二羽の睦じい小鳥のやうに、倉皇と菅畳から身を起した。
彼は苦い顔をしながら、のそのそ部屋の中へ歩を運んだが、やがて葦原醜男の顔へ、じろりと忌々しさうな視線をやると、
「お前は今夜此処へ泊つて、舟旅の疲れを休めて行くが好い。