彼は昨夜室の蜂が、彼のまはりへ群がつて来た時、須世理姫に貰つた領巾を振つて、危い命を救ふ事が出来た。
してみればさつき須世理姫が、海辺の岩の上に残して行つた領巾にも、同じやうな奇特があるかも知れぬ。
――さう思つた彼は咄嗟の間に、拾つて置いた領巾を取出して、三度ひらひらと振り廻して見た。
彼は昨夜室の蜂が、彼のまはりへ群がつて来た時、須世理姫に貰つた領巾を振つて、危い命を救ふ事が出来た。
してみればさつき須世理姫が、海辺の岩の上に残して行つた領巾にも、同じやうな奇特があるかも知れぬ。
――さう思つた彼は咄嗟の間に、拾つて置いた領巾を取出して、三度ひらひらと振り廻して見た。