芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 素戔嗚は高天原の国にゐた時から、並ぶもののない泳ぎ手であつた。 が、葦原醜男は彼にも増して、殆ど海豚にも劣らない程、自由自在に泳ぐ事が出来た。 だから二人のみづらの頭は、黒白二羽の鴎のやうに、岩の屏風を立てた岸から、見る見る内に隔たつてしまつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア