芥川龍之介 『老いたる素戔嗚尊』 葦原醜男は云ひつかつた通り、風に鳴る荒野へ飛びこんで行つた。 すると素戔嗚はその後姿が、高い枯草に隠れるや否や、腰に下げた袋の中から、手早く火打鎌と石とを出して、岩の下の枯茨へ火を放つた。 色のない焔は瞬く内に、濛々と黒煙を挙げ始めた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア