須世理姫は彼の去つた後も、暫くは、暗く火照つた空へ、涙ぐんだ眼を挙げてゐたが、やがて頭を垂れながら、悄然と宮へ帰つて行つた。
その夜素戔嗚は何時までも、眠に就く事が出来なかつた。
それは葦原醜男を殺した事が、何となく彼の心の底へ毒をさしたやうな気がするからであつた。
須世理姫は彼の去つた後も、暫くは、暗く火照つた空へ、涙ぐんだ眼を挙げてゐたが、やがて頭を垂れながら、悄然と宮へ帰つて行つた。
その夜素戔嗚は何時までも、眠に就く事が出来なかつた。
それは葦原醜男を殺した事が、何となく彼の心の底へ毒をさしたやうな気がするからであつた。