すると側にゐた須世理姫が、何時の間に忍ばせて持つて来たか、一握りの椋の実と赤土とをそつと彼の手へ渡した。
彼はそこで歯を鳴らして、その椋の実を噛みつぶしながら、赤土も一しよに口へ含んで、さも百足をとつてゐるらしく、床の上へ吐き出し始めた。
その内に素戔嗚は、昨夕寝なかつた疲れが出て、我知らずにうとうと眠にはひつた。
すると側にゐた須世理姫が、何時の間に忍ばせて持つて来たか、一握りの椋の実と赤土とをそつと彼の手へ渡した。
彼はそこで歯を鳴らして、その椋の実を噛みつぶしながら、赤土も一しよに口へ含んで、さも百足をとつてゐるらしく、床の上へ吐き出し始めた。
その内に素戔嗚は、昨夕寝なかつた疲れが出て、我知らずにうとうと眠にはひつた。