のみならず半之丞は上さんの言葉にうんだともつぶれたとも返事をしない、ただ薄暗い湯気の中にまっ赤になった顔だけ露わしている、それも瞬き一つせずにじっと屋根裏の電燈を眺めていたと言うのですから、無気味だったのに違いありません。
上さんはそのために長湯も出来ず、匇々風呂を出てしまったそうです。
共同風呂のまん中には「独鈷の湯」の名前を生じた、大きい石の独鈷があります。
のみならず半之丞は上さんの言葉にうんだともつぶれたとも返事をしない、ただ薄暗い湯気の中にまっ赤になった顔だけ露わしている、それも瞬き一つせずにじっと屋根裏の電燈を眺めていたと言うのですから、無気味だったのに違いありません。
上さんはそのために長湯も出来ず、匇々風呂を出てしまったそうです。
共同風呂のまん中には「独鈷の湯」の名前を生じた、大きい石の独鈷があります。