芥川龍之介 『或日の大石内蔵助』 このかすかな梅の匂につれて、冴返る心の底へしみ透って来る寂しさは、この云いようのない寂しさは、一体どこから来るのであろう。 ――内蔵助は、青空に象嵌をしたような、堅く冷い花を仰ぎながら、いつまでもじっと彳んでいた。 (大正六年八月十五日) 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア