慎太郎は美津がいなくなってから、ゆっくり梯子を下りて行った。
五分の後、彼が病室へ来て見ると、戸沢はちょうどジキタミンの注射をすませた所だった。
母は枕もとの看護婦に、後の手当をして貰いながら、昨夜父が云った通り、絶えず白い括り枕の上に、櫛巻きの頭を動かしていた。
慎太郎は美津がいなくなってから、ゆっくり梯子を下りて行った。
五分の後、彼が病室へ来て見ると、戸沢はちょうどジキタミンの注射をすませた所だった。
母は枕もとの看護婦に、後の手当をして貰いながら、昨夜父が云った通り、絶えず白い括り枕の上に、櫛巻きの頭を動かしていた。