下人は、守宮のやうに足音をぬすんで、やつと急な梯子を、一番上の段まで這ふやうにして上りつめた。
さうして體を出來る丈、平にしながら、頸を出來る丈、前へ出して、恐る恐る、樓の内を覗いて見た。
見ると、樓の内には、噂に聞いた通り、幾つかの屍骸が、無造作に棄てゝあるが、火の光の及ぶ範圍が、思つたより狹いので、數は幾つともわからない。
下人は、守宮のやうに足音をぬすんで、やつと急な梯子を、一番上の段まで這ふやうにして上りつめた。
さうして體を出來る丈、平にしながら、頸を出來る丈、前へ出して、恐る恐る、樓の内を覗いて見た。
見ると、樓の内には、噂に聞いた通り、幾つかの屍骸が、無造作に棄てゝあるが、火の光の及ぶ範圍が、思つたより狹いので、數は幾つともわからない。