芥川龍之介 『六の宮の姫君』 実際ふところ子の姫君にはたつた一人の乳母の外に、たよるものは何もないのだつた。 乳母はけなげにも姫君の為に、骨身を惜まず働き続けた。 が、家に持ち伝へた螺鈿の手筥や白がねの香炉は、何時か一つづつ失はれて行つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア