芥川龍之介 『六の宮の姫君』 が、奥へ下つた男は、遂に都へは帰らなかつた。 その間に召使ひは一人も残らず、ちりぢりに何処かへ立ち退いてしまふし、姫君の住んでゐた東の対も或年の大風に倒れてしまつた。 姫君はそれ以来乳母と一しよに侍の廊を住居にしてゐた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア