芥川龍之介 『六の宮の姫君』 姫君はそれ以来乳母と一しよに侍の廊を住居にしてゐた。 其処は住居と云ふものの、手狭でもあれば住み荒してもあり、僅に雨露の凌げるだけだつた。 乳母はこの廊へ移つた当座、いたはしい姫君の姿を見ると、涙を落さずにはゐられなかつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア