芥川龍之介 『六の宮の姫君』 乳母は焚き物に事を欠けば、立ち腐れになつた寝殿へ、板を剥ぎに出かける位だつた。 しかし姫君は昔の通り、琴や歌に気を晴らしながら、ぢつと男を待ち続けてゐた。 するとその年の秋の月夜、乳母は姫君の前へ出ると、考へ考へこんな事を云つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア