それから京へはひる時も、昼の人目に立たないやうに、わざと日の暮を選ぶ事にした。
男は鄙にゐる間も、二三度京の妻のもとへ、懇ろな消息をことづけてやつた。
が、使が帰らなかつたり、幸ひ帰つて来たと思へば、姫君の屋形がわからなかつたり、一度も返事は手に入らなかつた。
それから京へはひる時も、昼の人目に立たないやうに、わざと日の暮を選ぶ事にした。
男は鄙にゐる間も、二三度京の妻のもとへ、懇ろな消息をことづけてやつた。
が、使が帰らなかつたり、幸ひ帰つて来たと思へば、姫君の屋形がわからなかつたり、一度も返事は手に入らなかつた。