芥川龍之介 『六の宮の姫君』 男は鄙にゐる間も、二三度京の妻のもとへ、懇ろな消息をことづけてやつた。 が、使が帰らなかつたり、幸ひ帰つて来たと思へば、姫君の屋形がわからなかつたり、一度も返事は手に入らなかつた。 それだけに京へはひつたとなると、恋しさも亦一層だつた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア