殿がお下りになつてからも、娘はまだ五年ばかり、御奉公致して居りました。
が、その内に夫と共々、但馬へ下る事になりましたから、手前もその節娘と一しよに、御暇を頂いたのでございます。
所がこの頃姫君の事が、何かと心にかかりますので、手前一人京へ上つて見ますと、御覧の通り御屋形も何もなくなつて居るのでごさいませんか?
殿がお下りになつてからも、娘はまだ五年ばかり、御奉公致して居りました。
が、その内に夫と共々、但馬へ下る事になりましたから、手前もその節娘と一しよに、御暇を頂いたのでございます。
所がこの頃姫君の事が、何かと心にかかりますので、手前一人京へ上つて見ますと、御覧の通り御屋形も何もなくなつて居るのでごさいませんか?