芥川龍之介 『六の宮の姫君』 尼は、――あの忠実な乳母は、其処へ飛びこんだ男と一しよに、慌てて姫君を抱き起した。 しかし抱き起した顔を見ると、乳母は勿論男さへも、一層慌てずにはゐられなかつた。 乳母はまるで気の狂つたやうに、乞食法師のもとへ走り寄つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア