芥川龍之介 『六の宮の姫君』 しかしまだ何も云はない内に、突然何処からか女の声が、細そぼそと歎きを送つて来た。 侍は太刀に手をかけた。 が、声は曲殿の空に、一しきり長い尾を引いた後、だんだん又何処かへ消えて行つた。 芥川龍之介の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア